小林カツ代さん死去。事故から2年、長男のケンタロウは現在。
テレビや雑誌で活躍した、料理研究家の小林カツ代さんが、23日に多臓器不全のため死去していた事が分かりました。享年76歳。小林さんは、05年8月にくも膜下出血で倒れ、約8年5カ月治療を続けていました。
長男は同じく料理研究家のケンタロウさん(41)。ケンタロウさんは12年2月に東京新宿区の首都高速道路を大型バイクで走行中、事故を起こし、かなりの重傷を負いました。母親が亡くなってしまった今、ケンタロウさんの状況はどうなのでしょうか。事故後から出ている情報をまとめてみました。
事故直後のケンタロウさんは、左大腿骨骨折、右足関節脱臼骨折、頭部骨折、脳挫傷、外傷性くも膜下出血という、かなりの重症でした。両手両足は、麻痺した状態で、意識はあっても高次脳機能障害で記憶障害や官王をうまく表現できないなどの状態だったようです。
事故後半年、いまだベッドに寝たきりの状態で、筋力も低下し、体重も10キロ以上痩せたと、ケンタロウさんを知る人が語っています。病院関係者によると、「意識はあるが、高次脳機能障害で、記憶が出来ないこともあるようです。言葉を発するのがやっとの状態。感情表現もほとんどできず、食事も鼻からチューブを通して取っていました。入退院を繰り返し、現在はリハビリ専門の病院に転院されたようです」との事。
事故後1年、ケンタロウ夫妻の知人によると、「ほんの少し体を動かすことが出来るようになってきた」「人の手を借りてではあるが、口から流動食を食べられるまでに回復した」「感情を徐々に出すことが出来るようになってきたようで、奥さんの話を聞いて笑う事もある」と、かなりリハビリの効果が出ているようでした。しかし、「少し前の事も忘れてしまう」「全身の筋肉もかなり落ちていて、体力面でも退院するのは、まだ先になりそう」とも言っています。
事故後1年3カ月、当時でた報道によると、夫人のマキさんは、病院に通いやすいように神奈川の葉山の自宅から、都内のマンションに引っ越しをしたようです。ケンタロウさんの状態は、食事の際、自分の手でスプーンやフォークを使って、口元まで運べるほどに回復しているとの事でした。さらに、リハビリの際、専門のスタッフに支えられながらも、少しだけ歩くことが出来るようになったという情報もありました。つい3カ月前までは、人の手を借りなければ口に食べ物が入れられない状況から、自分で出来るようになり、さらに、補助があるにせよ、歩けるまでになるとは、かなりの進歩です。
事故後1年4カ月、ケンタロウさんの知人によると、退院し自宅介護に切り替えるとの事。これが、昨年の6月の事です。
これまでの、経緯から推測するに、以前のように料理研究家として復帰するのはまだまだ先になりそうですが、奥様の献身的な介護の甲斐もあり、着実に状態は良い方向に向かっているようです。1日も早く、ケンタロウさんの元気な姿を、見たいものです。
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