アカデミー賞に日本の短編アニメ『九十九(つくも)』がノミネート!
宮崎駿監督の『風立ちぬ』に続き、日本の作品がノミネートされました。
米ロサンゼルス時間で16日未明(日本時間同日夜)、『第86回米国アカデミー賞』のノミネーションが行われ、昨年7月20日より全国公開されたオムニバス映画『SHORT PEACE』より森田修平監督の『九十九(つくも)』(英題:PSSESSIONS)が短編アニメーション部門に選出された。
2008年(第81回)に受賞した加藤久仁生監督の『つみきのいえ』以来、同部門に日本人監督作品がノミネートされるのは5年ぶり、3人目となる。同作は14分の短編アニメーション。昨年、紫綬褒章を受章した大友監督作品(『火要鎮(ひのようじん)』)を含む4編の短編映画で構成された中の1本。18世紀の日本を舞台に、「ものに魂が宿る」というテーマのもと、モノノケと人間の男の交流を描いた作品で、日本画的な表現と3DCGを融合させた、これまでに無い斬新な映像美を表現している。
森田監督は、1987年生まれ、奈良県出身。合同会社「YAMATOWORKS」代表。アニメーション監督作の代表作としてOVA『KAKURENBO』(2005年)、日清食品のカップヌードルの広告として企画されたOVA『FREEDOM』(2006~2008年)、OVA『コイ☆セント』(2010年)がある。
長編アニメーション映画部門には、宮崎駿監督の引退作『風立ちぬ』(英題:The Wind Rises)がノミネートされた。宮崎監督は、2003年(第75回)に『千と千尋の神隠し』が長編アニメーション映画賞を受賞し、2006年(第78回)にも『ハウルの動く城』でノミネートされており、今回のノミネートで3回目。
『第86回米国アカデミー賞』授賞式は現地時間3月2日夕方(日本時間3日午前)に行われる。
2014/1/17-オリコンニュース
この度、ノミネートされた作品『九十九(つくも)』は、2012年にフランスで『アヌシー国際アニメーションフェスティバル短編コンペティション部門』を受賞し、2013年にも『第16回文化庁メディア芸術祭』で審査委員会推薦作品に選ばれています。
森田修平監督監督が注目されるきっかけとなったのが、2005年に発表した『カクレンボ』という作品です。この作品は国内外で高く評価され、東京アニメアワード公募作品一般部門の優秀作品などを受賞、デジタルアニメの新旗手として一躍注目されるようになりました。その後『FREEDOM』などの監督を経て、監督としての評価を高めていました。この度の、米アカデミー賞へのノミネートでよりいっそう森田監督の評価と注目度が高まること間違いなしです。
森田監督が注目されるきっかけとなった作品『カクレンボ』の動画がありました。
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