安西ひろこ、パニック障害の原因は母親?休業中の生活は?
7月1日放送の「解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ系)で、芸能活動休業中だった元モデルでタレントの安西ひろこさんが出演し、芸能活動再開を発表しました。
この番組内で、2001年に安西ひろこさんが芸能活動を休業する事となった日から、2014年現在に至るまで13年間の生活について「初告白!安西ひろこ(35)空白の13年間、幻覚、幻聴、トイレすら行けない地獄の闘病生活」というテーマで紹介されました。
その番組で紹介された内容について簡単にまとめてみました。
安西ひろこさんは、2011年11月テレビから姿を消し、当時は“結婚秒読み” “芸能界引退” と囁かれていました。その芸能界から姿を消した原因は「パニック障害」でした。
パニック障害とは? 原因は?
安西ひろこさんをを芸能界引退にまで追い込んだパニック障害とは、突然の動機や呼吸困難、発刊、めまいなどの症状とともに、強い不安や恐怖感を伴う「パニック発作」が起こる病気です。
パニック障害の原因について、過去同じく「パニック障害」に悩まされたIKKOさんが番組出演し、パニック障害の原因について「私は当時30歳の時にヘアメークの事務所を独立して(経営を)始めたんですよね。そんで私が1月に稼がなきゃいけないお金、(スタッフ)全員を食べさせなきゃいけないお金が多額の金額ですよね。自分の現場があり、次のスタッフの現場を作ってあげなきゃいけなくって…いろんなものが私の心の重圧になっていたような気がするんですね。」と語っています。
また、39歳の時にパニック障害を発症した大場久美子さんも番組出演し、「ストレスが溜まって、母の死という大きなストレスがかかった事は確かなので、それで引き起こしやすくなったのかなっていう想像ですね」
このように、ストレスなどが原因で引き起こされると言われているパニック障害ですが、IKKOさんと大場久美子さん2人が苦しんだ期間はそれぞれ3年間と4年間でったようです。
3、4年でパニック障害を乗り越えた2人に対し、回復まで13年もかかった安西さんの身には一体なにが起きていたのでしょうか。
安西ひろこさんが芸能活動休止に至るまで
安西ひろこさんは1990年代ファッション誌のモデルとして活躍し、ティーンからの絶大な支持を受けギャルのカリスマ的存在となっていました。その活動は多岐にわたり、スケジュールは多忙を極めたそうです。
当時の様子をよく知る当時のマネージャー小川恵さんは「22~23歳の時は、ほとんどお休みというお休みはなく、朝も4時、5時に迎えに言って、雑誌の取材でそこからまた移動してバラエティー番組に出たりとかして、帰るのは深夜2~3時でした」と当時の忙しさを語っています。
さらにこの頃、安西さんは結婚まで考えていた恋人との別れも経験し、ひどく心を痛めました。これら、多忙・孤独・苦しみから、2001年にパニック障害を発症してしまいます。
安西さんは、ドラマの撮影現場で突然倒れ、病院へ救急搬送、告げられた病名は「パニック障害」でした。当時の事を「自分の人生を仕事にかけていたので、それがなくなった時の空虚感、何していいかまず分からなくて…」と振り返っています。
結局、安西さんは医師からのストップで芸能界を休業し、神奈川県相模原市にある実家に戻ることにしました。
実家での壮絶な闘病生活のスタート
実家に戻り、数カ月はまともに食事も摂れず体重は30キロ台まで落ち安西さん。最初は食事・お風呂・トイレなどの日常生活を送る事を頑張っていましたが、だんだんそれすらも出来なくなっていきます。
床がゼリー状になっているようで、歩けずトイレまでほふく前進で行っていた、と言う程に並行感覚が無くなり、這ってでしか移動が出来なくなってしまい、ついには部屋から1歩も出る事が出来なくなってしまいました。
さらに、「『いいじゃんもう…死んじゃいないよ』という悪魔の声みたいなのが毎日のように聞こえてきた」と幻聴症状もあったようです。さらに動けない為に、尿や便は垂れ流し状態だったようで、当時の事を「地獄みたいだった」と振り返っています。
そんな安西さんの、汚れ散らかった部屋の片付けなど、面倒を見たのが安西さんの母親でした。父親は単身赴任だった為、別居しており、母親が働きながら退職金を前借りしながらも、献身的に安西さんに尽くしたそうです。
安西さんの母親も過去にパニック障害が発症した過去があった為、娘の気持ちが理解できたのでしょう。
外出の練習を始める
安西さんはその母の支えもあり、発症から3年でようやく外に出る練習を始めます。
目標は “2駅はなれた母の職場まで一人でたどり着く事” 最初は、人がいると怖くなってしまう為、人がいない時間、人がいな道を選んでいたそうですが、それでも時折めまいがするので、座る、歩くを繰り返したそうです。
また、見える物が歪んで見える事もあったようで、通常5分でつく駅まで1時間かかる事もあったそうです。当時の様子を「エスカレータも怖かったので、階段を上がったりしました。人が嫌いなわけではないのですが、当時は怖かった」と語っています。
駅のホームでも人気のない端の方に行き、電車が来ても乗れずに見送る事も何度もあり、電車に乗れても車内で恐怖に襲われると隅の方に立っていたという。「初めて電車に乗れた時にはたった1駅でも嬉しかった」と言っています。
そんなふうに、わずか2駅という短い区間でも、途中下車を繰り返す日々が続き、発症から5年が経った2005年にようやく1人で母のもとにたどり着きました。電車が乗れるようになってから2年が経っていました。
人とのコミュニケーションの練習、そして芸能界復帰
次の目標は人とコミュニケーションがとれるようになる事でした。
その為に、安西さんは体調が良い時だけ知人の洋服店で働いていたそうです。そして、夜にも飲食店でアルバイトを始めました。そのアルバイト先でも、元芸能人という事が安西さんを苦しめたそうです。お客さんから「安西さんですよね、すっごく好きだったんです。ViVi見てましたって言われた時に冷や汗が止まらなくなって、そのまま逃げちゃったこともある。」と語っていました。
「それで辛いなって思う時もあったけど、あの小さい部屋で何もできなかった時よりはマシだって思いながら一歩一歩頑張った」という甲斐もあり、発症から8年経った2008年に、ついにモデルとして芸能界に復帰しました。
それで元気な姿を取り戻したかのように見えましたが、また無理をしてしまい体調を崩し、わずか数カ月で療養生活に戻り芸能活動を休養してしまいます。当時安西さんは自分のキャパシティが分からなかったそうです。
そんな安西さんが、2014年ようやく本格復帰という事で、「私は今35歳なんですけど、当時何も言わないでお休みしてしまった今でもファンでいて下さる皆さんに復帰して喜んで頂ければいいなと思います。」と語っています。
安西ひろこが頑張りすぎる原因はお母さん?
番組後半、現在話題の心屋仁之助のカウンセリングを安西さんが受けていました。そのカウンセリングから、安西さんがパニック障害を発症する程に、ストレスを抱え、頑張りすぎてしまったのか、その原因が明らかになりました。
それは、安西さんが過去に出版した本の中の一文「小さな頃体が弱く、喘息持ちだったり腸の病気になったいした事で、家の生活費の半分が私の入院費にかかってしまった事もあった。家族にも気を使い自然と我慢する事を覚えた。母親に迷惑をかけたくないという思い」この文章に答えがあったのです。
安西さんは、幼心に自分の為に頑張って遅くまで働いている母親に迷惑を掛けたらいけない、怒られるような事はしてはいけない、もっと喜ばせないといけないと、必要以上に思いこみ過ぎていたとのことでした。
本当はもっと、かまって欲しい、遊んで欲しいという気持ちがありながらも、本当の自分を押し殺し、当時お母さんを見てて幸せそうに見えなかったから私が幸せにしなくちゃ、という思いが頑張りすぎてしまう本当の理由なのだとか。
そんな安西さんは、番組内でお母さんに電話し、今まで言葉に出来なかった思いのたけを伝えており、その姿は本当の意味でパニック障害を乗り越えているように見えました。
2008年に復帰した時のように、数か月でまた休業という事はおそらく今回はないでしょう。辛い過去を乗り越えた安西ひろこさん、今後の活動が楽しみです!
140701 解決!ナイナイアンサー2時間SP 1_2 投稿者 yume2
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